三国劇場 |
逆賊戦隊 魏レンジャー (銅雀ランド編5) | 作品提供 : とます様 |
アレンジ : 天猿 |
『逆賊戦隊 魏レンジャー』 長きにわたる彼らの物語も、いよいよクライマックス! |
決戦の地は、合肥! 待ち受けるは、『暴走国家 SON呉』の魔将達! 彼らが率いるは、10万余の戦闘員!! |
魏国の平和を守るべく。 今、張遼レッドと楽進イエローが 最後の戦いに身を投じようとしています!! |
【 魏レンジャー 特別編シナリオ 】 《 銅雀台より愛をこめて。魏レンジャーよ永遠に 》 |
会場にお集まりの皆様。 どうか最後まで御声援のほど よろしくお願いしますわ♪ |
ねぇ、お姉ちゃん。 やっぱり、最後はレッドがカッコ良く 決めてくれるのかな? |
……うん。そぉね。 せめて最後くらい気持ちよく まとめてくれると思いたいわ。 |
!!?? |
こ、これは地鳴り……? |
『暴走国家 SON呉』の襲来に 大地も脅えているようですわ!(汗) |
いやぁああああああッ! |
きゃああああああああッ!? |
………………………………。 |
う……ッ! うえぇえええん!!(泣) 怖いよう、怖いよう! |
だ、大丈夫よ。 お姉ちゃんが、ついてるから!(汗) |
ちょ、ちょっと待ったぁ! |
!? |
いくら何でも、 そこまで怖がることはないだろう? |
そうですよ。我々はただ……。 ここ銅雀台で、合肥を舞台にした 劇をおこなうと聞いて、足を運んだまでのこと。 |
正式な、ゲスト出演の依頼を受けて参上したのだ。 けっして 一般の皆様に危害を加えるつもりはござらぬ。 |
そこまでだ! SON呉の魔将達め!! |
!!?? |
人々を恐怖に陥れたあげく、 虚言をもって惑わすとは。 |
どこまでも見下げ果てたヤツらだ!! |
我ら 魏レンジャーが 天にかわって成敗してくれる!! |
必殺! 「 剛槍 ファーストファイナル 」 |
げふぅッ!? |
必殺! 「騎馬武者ライフル スリーサウザンド」 |
ぎゃああああああッ!? |
りょ、呂蒙ぅうううう〜〜〜〜!?(泣) |
周泰ッ、潘璋ッ、徐盛ーーー!!(泣) |
……ふふ♪ 奇襲もまた、立派な戦術。 兵を頼りに油断したな!! 『 暴走大帝 アオメダマー』! |
我らが守る合肥へ 侵攻してきた事が、運の尽き。(笑) 今日が貴様の命日となると知れ!! |
あ、あおめだまぁ? 侵攻? ちょっと待て! い、いったい何のコトだ? |
我々は、ゲストではなかったのか? ここ、銅雀台で 国家親善イベントとして 三国志の劇が、おこなわれると聞いて……。 |
問答無用! 魏レンジャー黄色の戦士、楽進イエロー!! 悪と語る言葉は、持たぬ! |
胸に宿るは、灼熱の正義! 魏レンジャーリーダー、張遼レッド!! ただただ、目の前の悪を討つのみ!! |
お、おまえらなぁ〜〜〜っ!?(怒) |
力を貸せ、イエロー! これ以上は長引かせても意味がない。 決着をつけるぞ! |
そうだな。 さっさと終わらせちまうとするか。 |
「剛槍 ファーストフィナル」分解! 接続パーツを使用、再構成。 砲身へと形状変化! |
「騎馬武者ライフル スリーサウザンド」変形! エネルギーパックを、トリガーに直接接続! |
……ま、待て待て待て!? |
いったい、それは何なのだ? そもそも、それをどうする気なのだ? |
超合体 武神 キャノン 「ベイビークライ 遼来々 」 |
これを、貴様に向かって発射する。 |
な、なんじゃそりゃぁああああああ!? |
衛星測位システム、稼働状況 良好。 衛生軌道より照準設定、誤差修正に問題なし。 対象確認 及び 測位計算、オールグリーン! |
攻撃目標 『暴走国家 SON呉』首領! 暴走大帝 アオメダマー!! |
やめろぉおお、やめてくれぇええええ!!(涙) |
ファイヤァアアアアッ!! |
うわあああああああああああああああああッ!?(涙) |
……目標、完全沈黙。 生体反応、なし。 |
征伐、完了。 |
……風、か。 勝利の後に吹く、風は。 ……どこか虚しいものだな。 |
ちっ。スカしやがって。 オマエの、そーゆートコは やはり好きになれん。 |
ふん。(笑) 別に、貴様に好かれたいとは思っていないがな? |
……けっ。 一瞬でも、努力しようとした俺が馬鹿だったよ。 |
レッドーー! イエローーーー! |
ブルー! パープル! ピンク!! |
良かった……! みんな、無事だったのね!! |
まぁな……。 約一名、死んでくれた方が せいせいするヤツもいるんだが。 |
……誰のことだ? ああ、敵を見たら突っ込むだけの 低脳のコトか。(笑) |
やめないか、オマエ達!! やれやれ。 危機がされば、またこの調子だ……。 |
いいじゃありませんか♪ 喧嘩するほど仲がいい、と言うでしょう? |
誰が、こんなヤツと!? |
仲良きことは、美しきかな。(笑) |
クスクスクスクス。(笑) |
ははははははははは。(笑) |
……ふん。 まぁ、いい。 |
なんにせよ、戦いは終わったわけだ。 これから、どうする? |
そうですね。 悪の侵略者、呉と蜀は滅んだ以上……。 我々もまた、新たな道を探さねばなりません。 |
ちと、名残惜しいが……。 魏レンジャーは、解散するべきかもな。 |
そうね……。 ブルーは、どう思う? |
……………………。 |
ちょ、ちょっと! ブルーったら。 何、黙りこくっているのよぅ? |
………む? お、おっとスマン。 少し、考え事をしていたゆえ。 |
何か、気にかかることでも? |
うむ。 ようやく得た勝利の喜びに、 水を差すようなコトは言いたくないのだが……。 |
?? |
それがしには、どうしても あれが最後の敵だったとは、思えないのだ。 |
漢王室の復興。 長江以南の独立。 |
そのような邪悪な欲望に、取り憑かれた者が。 いつ、また世を乱すかと思うと、……不安でたまらぬ。 |
第二、第三の蜀や呉が、現れたとき。 そのとき、我々は……。 |
ば、馬鹿なコト言わないでよ!(怒) 私達が守った人々の中から、 新たな敵が生まれてくるかもしれないなんて……。 だったら私達の戦いは、何だったのよぅ? |
そ、それは……。(汗) |
私は信じてる! 人の心は、闇よりも光を望んでいることを! |
魏国による大陸の統一、 それこそが真の平和を約束することを! |
魏国による支配のもとで、 民衆はようやく幸せになれるのだと!! |
そうなの? お姉ちゃん? |
個人的に、認めたくない。(怒) |
やれやれ。 どうにもすっきりしねえやな。 |
ええ。 しかし、ひとつだけ 確信を持って言えることがあります。 |
あん? |
この世界は、まだまだ 魏レンジャーを必要としているのですよ。 |
なるほど、な。 先ほど、ブルーも言っていたが。 世に悪の種は尽きぬ。 |
俺達の戦いは、終わってはいない。 そういう、ことか。 |
……はぁ。 ようやく、 普通の女の子に戻れると思っていたんだけどなぁ。 |
ふふ。 残念ながら、それは当分先だな。(苦笑) 俺達はまだまだ、正義を示し続けなくてはならないのだから。 |
では、行くとしようか。 |
新たなる、戦いの地へ。 |
百年の戦いに挑むのは。 |
千年の平和を築くため。 |
人々への問いかけは、ただひとつ。 |
君の心に、玉璽はあるか。 |
ようやく長きにわたる戦いに、 ひとつのピリオドを打った魏レンジャー。 |
しかし、戦士に安息は許されません。 あらたなる決意を胸に、今 旅立とうとしています! |
さぁ、会場の皆様!! 盛大な拍手をもって、彼らをお送りください!! |
パチパチパチパチパチパチパチ!! |
( 正直、何かと頭を抱える部分も多かったけど。 ……まぁ、終わりよければ全てよし、ってカンジかな♪ ) |
ありがとう、魏レンジャー! さようなら、魏レンジャー!! 貴方達の勇姿を、私達は決して忘れません!! |
魏レンジャーよ永遠に!!! |
い、い、い…… いいかげんにしろぉ〜〜ッ!!(怒) |
うっ……! こ、これは悪の侵略者……、じゃなくて。 ゲスト出演者の皆様。 |
何か、問題でも? |
大ありだッ!(怒) |
わざわざ 我々をゲストとして呼んでおいてからに! |
聞いていた話と、全然 違うではないか!! |
やはり、 貴殿ら 呉の面々も? |
うむ。 見事に騙された。 |
『 劇を通じて、子供達にも三国志に 親しんでもらうことを目的とした、文化的事業 』 |
そー聞いて、 遠路はるばる、長江を越えてやって来たのだが……。 |
アレのどこが、 『 お子様にも、わかりやすくて正しい三国志 』 かッ!? |
なにが、 『 国と国との親睦を深める、平和的イベント 』 だぁッ! |
……くぅッ!! まったくもって、無粋な人達ですわね!(怒) |
あの程度の些細な脚色に 目くじらを立てるとは、大人げない! |
貴方達のせいで、 せっかくの感動的ラストが台無しですワ!! |
さ、些細な脚色だとぅ? |
全部が全部、デタラメではないか!! |
おーい、皆の者! |
ちょっと、コレを見てくれませんか? 先ほど、楽屋裏から拝借してきた 台本なんですけど……。 |
【 逆賊戦隊 魏レンジャー 】 〜 銅雀台 特別編シナリオ 〜 《 注意 》 持ち出し禁止。 特に、蜀や呉のメンバーには 絶対に見せないこと。 |
なんじゃ、こりゃ? |
中身も、読んでみてください! |
…………。 |
……ひ、ひでぇ!! |
俺達のもとに送られてきた台本と、 全然 違うじゃねーかぁ!? |
つ、つまり……。 |
甘言を弄して、私達をおびきよせ。 無理矢理、悪に仕立てあげ。 |
とまどっているところを、問答無用に ボコボコにしたと……!(怒) |
し、信じられん……。 |
ああ。 いい大人のすることじゃねーよ。マジで。 |
……うぅ。 |
こんなコトばっかりやってるから、 あなた方 魏はいつまでたっても 悪役扱いされるんですよ!!(怒) |
……さ、さぁ? なんのことやら、私にはさっぱり……。(汗) |
ここは当事者同士で、話し合ってもらいましょう。 |
魏レンジャーの皆さーん! |
逆賊戦隊 魏レンジャー! 再び 見参!! |
何が 魏レンジャーだ、この馬鹿ども! |
いい年して、恥ずかしくないんですか!! |
おら、なんとか言ってみろ!! |
…………………………。 |
黙って聞いてりゃ、ガキ共がッ! |
ピーチクパーチク、さえずりおってッ! |
上等じゃないか。 ここから先は魏レンジャーとしてではなく……。 |
魏の五将軍として、相手になってやる!! |
いい機会だ。 真の実力者がいずれか、その身に刻んでくれる。 |
ふふふ。 虫ケラ共相手に、気張ることもあるまい? |
叩き潰し、踏みにじるまで。 |
同感です。 無様で哀れな最期こそが、 ヤツらには お似合いというもの……。(笑) |
くっくっく。 最初から、こーしておけばよかったわぃ!(笑) |
……お姉ちゃん。 魏レンジャー、急に悪者っぽくなっちゃったよぅ。(汗) |
うん。 本性を、むき出しにしたってカンジ……。 |
おっらぁああああああ! |
ぐぅううううううッ!? |
どりゃぁああああああッ!! |
こ、こなくぉそおおおおッ!! |
はははははははは♪ 観客席に逃げたところで、容赦はしませんよぉ!! |
こ、この外道めぇえええ!!(怒) |
きゃあああああああああッ!? |
す、すごいよぉ♪ すごい迫力だよぉ♪ |
そ、そりゃそーでしょ! アレは本当に殺し合いをしてるんだから! |
と、とにかく逃げるわよぉ!!(泣) |
さぁ、再び 魏レンジャーのテーマが鳴り響く中! 新たなる戦いの幕が開きました!! |
観客席になだれこみ、チビッコ達も巻き込んでの 壮絶なバトルロイヤル!! |
……とは言え。 命が惜しい方は、早急に避難するのが よろしいかもしれませんね♪ |
では、私はこれにて。 |
さっさと 避難させていただきますわ!(笑) |
なお、魏レンジャーショーのプログラムは、 終日 繰り返して、おこなわれる予定です! |
テーマパークを ひと通り 見て回った後で、 また立ち寄ってみるのもいいかもしれませんね♪ |
……だって。 後で、また来ようね! お姉ちゃん♪ |
じょ、冗談じゃないわよぅう〜〜〜!(涙) |