三国劇場
真・三顧の礼
作: 自爆さん 様



劉備は諸葛亮を仲間にするべく、

関羽、張飛、趙雲を連れて隆中を訪れていた……。



劉備 (ここに来るのももう三度目か。
 未だ顔すら会わせてもらえないが…)


たのもー! 諸葛亮どのー!




 ガラッ (戸の開く音)



孔明 ……いやはや、困った御仁ですな。

何度来ていただいても、
私は誰にも仕える気は……。

孔明 うっ!?

劉備 ど、どうされました?

諸葛亮殿!

孔明 その耳……。その腕……。

なんと美しい……。

劉備 は? 今なんと?



孔明 いえ、こちらのことです。あなたが劉備様ですね。
わかりました、あなたに仕えましょう。

あなたのためなら、たとえ火の中 水の中!
過労死しようとも悔いはありません!

劉備 いや、そりゃ嬉しいですけど。

なんでまた、そんないきなり……。



孔明 あなたのその耳……、ゲフンゲフン、

いや、その志に感銘を受けたとでも申しておきましょうか。



劉備 (志って……。今まで話すら聞いてくれなかったじゃん)

孔明 せっかくですから家族を紹介しておきましょうか。

妻の黄月英、
たまたま遊びに来ていた親友のホウ統、
それに義兄弟の馬良です。



月英 ホウ統 馬良 はじめまして♪



関羽 ( ぐはっ。そろいもそろってなんちゅう個性的な顔だ!)

張飛 (なんか眉毛だけ真っ白な人がいるし!)

ケツアゴな趙雲 (もしかしてこの人、極めて特殊な趣味の持ち主……、
 
 平たく言えばブス専なんじゃ……)



孔明 ん、そこのあなた……。

ケツアゴな趙雲 (ひぃっ、こっち見た!)

孔明 そのケツアゴも、また。

……実に、ステキですねぇ……。

ケツアゴな趙雲 ( いやぁぁぁ、助けてぇぇぇぇぇ〜!)



関羽 張飛 ( 哀れ、趙雲。

 でも、そいつのお守りはお前に任せたぞ……)



こうして諸葛亮は劉備の軍師になった。


後年、彼が周喩をいじめまくったのは

その美貌が気に入らなかったからなのかもしれない……。





自爆さん 様のコメント : 演義の趙雲の「あごは重なり…」という描写、
なんか美形って感じしないですよね。



天猿 : いやぁ、凄く好きな作品です。あんまり気に入っちゃって、
統と月英のイラストを描き下ろしちゃったくらい。(笑)

しかし、趙雲のアゴはどうなのかなぁ?
ケツアゴか二重アゴか。
……なかなかに、選択に苦しむところではありますねぇ。