黄祖

 孫呉を相手に、

 実に16年もの間 戦い続けた江夏の古豪


 何度か、手痛い敗北を喫してはいるのですが、
 そのつど 自軍をまとめあげ、
 幾度もの戦いに挑んだ人物です。


 揚州に本拠地を構える孫呉陣営が、
 荊州を得るにあたって、
 どうしても押さえておかなくてはならない
 戦略拠点 江夏を、守っていたのが この男 黄祖でした。 


 結果的には、孫堅を戦死させ、
 かつ 孫策との戦いでも、
 最終的な勝利は与えていません。


 孫呉が、黄祖を倒すことができたのは、
 黄祖の後ろ盾であった劉表が病死し、
 荊州政権の基盤自体が緩んでからです。


 こういった経緯を踏まえて、
 孫呉陣営からの視点で見てみると。

 
 不倶戴天の宿敵であると同時に、
 実に巨大な存在であったのではないでしょうか?

   
列伝 『 黄祖 』