夏侯淵


正史においては、

『 魏の最強武将 』

の座を狙える男、それが この夏侯淵です。



もっとも、魏は名将・猛将がゴロゴロいますし。

『魏における最強武将 』が誰か、というと
それはそれで 難しい問いなのでしょーけど。(笑)



しかし、個人的には。


名声・実績・勝率 等を考慮すれば、

夏侯淵・曹仁・張遼・徐晃

だいたい この四人に絞って、考えていいかと思います。



んで。

あえて、どうしても、一人を挙げるとすると。


……夏侯淵、かなぁ……。
( いえ、あくまで個人的に、ですけどね)


西暦 212年における
夏侯淵の働きぶりは とにかくスゴイんですよ。



大陸の東西南北を駆けずり回り、
各地で反乱をことごとく叩き潰しています。

しかも、その中には馬超・韓遂という大物まで含まれているのですから、
凄まじいというか、なんというか……。



もっとも、残念ながら 一般的には夏侯淵の評価は低くなりがちのようです。

確かに、最後は定軍山で非業の死を遂げているのは事実ですし、

彼の場合は 『 知勇兼備 』 の名将、とも言えないでしょう。



しかし、

『 神速の機動力 』

『 戦場における決定力 』

といった具合に、

夏侯淵は、とにかく攻撃面に特化した武将でした。



しかも、曹操の宗族として、

いわば 曹操陣営の筆頭武将という立場にあったにもかかわらず、

兵士達からは

『 白地将軍 』

( 猪突猛進の武将 )

という アダ名をつけられていたとか。

このあたりも非常に個性的で、憎めないカンジがします。(笑)



『 良くも悪くも、猛将 』


それが、夏侯淵という人物の魅力なのではないでしょうか。




【 ネタバレコーナー 】

【 使用ソフト・手法 】  丸ペンによる主線 & Painter6.0 鉛筆ツール

【 作業時間 】 三時間

【 参考資料 】 大暮維人:『天上天下』 俵 文七


【一言】 

一度 アナログでペン入れをした後で、
結局 CGで修正をするハメになってしまい、
非常に時間をかけてしまった作品。

しかし、手間がかかっただけに、
出来はかなり気に入っています。

前々から、猛将としての夏侯淵を描いてみたかったのですが、
自分の中のイメージを、ほぼ形にすることができました。