陸遜
呉の武将の中でも、
この陸遜ほどドラマチックな人生を送った人物はいないかもしれません。
まず、第一に。
この陸遜、孫家よりも、よっぽど由緒ある家柄の出身です。
揚州でも大きな力を持っていた陸家の、若き総帥。
それが、陸遜という人物なのですね。
んで。
なぜ『若き総帥』かというと……
先代の陸康という なかなかの人物が、
孫策にブチ殺されてしまったため。
後に陸遜が、孫策の娘を嫁さんに迎えたのは、
ある意味では政略結婚であったとも言えます。
『孫家と陸家の、和解を示すための、政治的イベント』
ってトコでしょーか。
関羽に仕掛けた謀略や、夷陵の戦い、石亭の戦いなど、
数々の勝利をおさめた名将ではありましたが。
主君 孫権にとっては、心のどこかで、
警戒せざるをえなかった人物、とも言えるでしょう。
最終的に、孫権によって 問責の使者を送られ、
陸遜が失意のあまり憤死した話はあまりに有名です。
しかし、それも孫権にとっては 仕方がないコトだったのかもしれません。
最後の最後まで、信じたくとも。
陸遜という男が、臣下として 非常に危険な存在であったことも、事実なのですから。
【 ネタバレコーナー 】
【 使用ソフト・手法 】 Painter6.0 鉛筆ツール & Photoshop6.0による加工
【 作業時間 】 110分
【 参考資料 】 大暮維人:『天上天下』 KATANAメンバー
【一言】
筋肉の描き方の練習をしたかった時期に描いた絵の為、
無理矢理 素肌の上に鎧を着せることになりました。
結果、中国風というよりは古代ギリシャ・ローマ風な印象の絵に。
また、素肌を露出させた結果、
妙に若いカンジにもなってしまいました。
うーん、ホントはもうちょっと
落ち着いた絵にしたかったんですけどねぇ。(苦笑)