呂蒙
孫権の視察に対して、自分の麾下の兵士達をアピールする呂蒙 。
「孫権様。この呂蒙の率いる兵士達が身を包むは、赤色の鎧。
戦場では敵兵の血をもって、さらに染めてみせましょうぞ!』
ってカンジっすか。
……孫策の死後、孫権は自軍に対して大規模なリストラを敢行しています。
そのとき、呂蒙は配下に赤い制服をつけさせ、訓練で目立たせることで
部隊をリストラから守ったそうです。
一見すると、なかなか抜け目ない人物だとも取れるエピソードですが。
しかし、もともと呂蒙とは貧乏のどん底のような生活からはい上がってきた男でもあるのです。
年齢をごまかして十五やそこらで戦場に出たり。
「自分は貧乏から抜け出るために軍人になったのだ」
などと公言したり。
…そんな彼が、自分と兵士達を必死にリストラから守ろうとした話は、
個人的にとても好きなのです。
幼い頃に苦労しただけに、呂蒙は成長した後も
弱い立場の人達や、兵士達に限りない優しさを見せました。
魏の曹真もそうですが、
そんな彼らこそ、真の名将だと思うのですよね。
【 ネタバレコーナー 】
【 使用ソフト・手法 】 Painter6.0 鉛筆ツール & Photoshop6.0による加工
【 作業時間 】 140分
【 参考資料 】 小林智美 ロマンシング・サ・ガ画集
モデル: Gray